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果たして農協は悪なのか!?

毎年この時期はそう、あの季節ですねー!

 

自営業者が頭を悩ませるやつ。

 

そう、確定申告。

 

うちは農協とおつきあいがあるので、自分でまとめてから農協さんに提出をします。

 

そうすると農協さんが減価償却のデータなど持っていてくれているので、さらにまとめて、オンラインで提出してくれます。

 

農協さんに払ってる手数料でこれやってくれるんだから、ありがたいです。

 

いつか有料になりそうだよねと旦那が言っていましたが。。

 

世の中では小泉農水大臣が農協の改革を進めているそうですが、私からしたら賛否両論かなぁと。

 

農協はほぼ独占市場なので、悪だ、と言われる所以もわかりますが、農協じゃないとできないこと、めんどくさいこと、あります。

 

農協だからこそ持っている情報があります。(独占だからそりゃそうだ)

 

私も農業を始める前は農協大改革などの本も読んだりして、「農協は悪だ」と刷り込まれて農業の道に入りました。

 

そして、新規就農してからも、農協は通さず、個人間で直売をしていました。

 

やはり中間マージンを取られるのが嫌だったのです。

 

めんどくさそうな「おつきあい」も避けたかった。

 

「自分の力でこだわりの野菜を売るんだ!」

 

なんて小娘がほざいて、でも結局4年間それを貫き通しました。

 

・個人宅へ宅急便を使って野菜セットの宅配

・都内へ自分で野菜を持って行ってマルシェ

・マルシェを開催している方への野菜の提供(買取)

 

をメインの売り先にして、無農薬のたくさんの種類の野菜たちを出荷していました。

 

結果、、、

 

稼げない!笑

 

無農薬でしかも少量多品目だったので手間が恐ろしいほどにかかったせいもありますが。

 

いや、それ以上に私が体力がなくて長時間働けなかったのもあります。

 

というか一人農業は効率悪い!!

 

・・・

 

じゃあ農協に卸したら稼げるのか?

 

答えはYESでもあり、NOでもある。。。

 

うちの主人は青梗菜(ちんげんさい)がメインの農家です。

 

15年前、直売所というものができる前までは100パーセント青梗菜を作って、全て農協に出荷していました。

 

旦那の両親2人でやっていましたが、単品目栽培は効率が良いので、農協へ安く出荷したとしても、そこそこ稼いでいたそうです。

 

ガンガン作って、ガンガン売るスタイルですね。

 

今は旦那も入って半分青梗菜、半分直売所用に旬の野菜を色々作って、青梗菜のうち半分だけ農協に出荷しているというスタイルです。

 

直売所に出荷した方が高く売れます。

 

売価だけでみると青梗菜で40パーセント近く違います。

 

しかし、今と昔、売り上げだけで比べると20パーセントくらいしか伸びていません!

 

単価も上がり、旦那という労働力が一人増えているのに、です。

 

少量多品目をやるには手間もかかるし、農薬も野菜によって違うから頭も使う!!

畑の回し方も考えなければならず、複雑になります。

 

さらに、色々な資材が必要になるので、経費もかさみます。

 

しかし、旦那曰く、青梗菜だけだった時は本当に仕事がつまらなかったと。

ひたすら青梗菜をとって、詰めて、農協に持って行って、帰ってきてまた青梗菜とって、詰めて、たまに種まいて、、、

 

しかし今は季節によっていろんな野菜ができて、直売所に自分で持って行ってディスプレイ考えて、売れる野菜リサーチして、来年はこれを作ってみようと企んだり、直売所の農家仲間もできて情報交換して。。

 

などなど。

 

仕事って売り上げだけじゃないですよね。

 

自分がいかに生き生きと仕事ができるか。

 

楽しめるかって大切。

 

この年になると仕事が人生の大半を占めます。

 

その仕事が楽しくないといくら稼げても虚無感に襲われますよね(私は)

 

この話をすると長くなるのでいつかに回します。

 

今回は農協は果たして悪なのか!?という話です。

 

旦那と、

「農協は安いんだったら卸すのやめればいいじゃん。「おつきあい」とかそういうのいらなくない!?農協におんぶに抱っこじゃなくて、それより自分たちが自立してちゃんと直売で稼ごうよ!」

 

とか、色々農業の方向性について話すのですが、

 

「レストラン出荷とかは事務仕事も増えるし、複雑になるし、単価は上がるけど、めんどくさい割には稼げないと思う。」

 

「農協は確かに安くて悲しくなる時もあるけど、直売所でははける量も限られちゃうし(青梗菜はほうれん草、小松菜のようにたくさん売れる作物ではないのです)例えば豊作だったり、たくさんできてしまったときに、こちらの都合で全量買取してくれるのは農協しかないから、農協への出荷はやめられない。安定して出荷できる先だ」

 

と話していました。

 

確かに農業は博打という言葉があるように、天候によって豊作だったり不作だったり色々あるわけですね。

 

農家の色々な都合も考慮してカバーしてくれる農協さん。

 

どうやら付き合いを続けているのはただ単に「おつきあい」だけじゃないようです。

 

農協は唯一無二の、農家にとってもありがたい存在なのです。

 

だからといって農協王様で何やってもいいということではありません。

 

ただ、単純にメディアで流される情報のまま「農協は悪だ」と思って欲しくはありません。

 

小泉農水大臣は色々な農家に話を聞きに行き、現場の声を吸い上げるのがうまいと、農水副大臣の方が柏に講演にいらっしゃったときに話をしていました。

 

しかし暴走気味な所が気になると笑

 

小泉農水大臣がどんな農家に話を聞きに行っているかわかりませんが、想像するにほとんどが、大きくて成功している農家でしょう。

 

その農家は完全に自立していて、それこそ農協という組織に頼らなくても、自分のところだけで回せているでしょう。

 

そしてその農家は言うでしょう。

 

「農協なんていらないよ。今は直売の時代だよ。うちだけで大きいところと直接取引きできるんだから。」

 

しかし日本は中山間が多い土地です。

 

アメリカのように広大な土地が広がっているわけではありません。

 

また、うちのように都市型農業で農地を広げたくても広げられない農家もいます。

 

ある程度大規模化は必要だと思いますが、どうしても大規模化できない部分があるのが日本の農業だと思います。

 

そしてここからが大事。

 

農業は「職人の仕事」だと私は思っています。

 

農作業は誰でもできますが、農業は難しいです。経験が必要です。

 

毎日同じことを繰り返す忍耐力が必要です。

 

農業は栽培だけで時間がかなり取られるのです。

 

その農業という仕事にプラスして、自分で高く売れるよう工夫しろ。というのは結構酷な話です。

 

もちろんやっている方は多くいます。

 

その方は篤農家(とくのうか)と呼ばれてどこの世界でも通用できるでしょう。

 

しかし農家はうちの旦那のように家業だからやってるというちょっと道楽息子みたいなのもたくさんいます。

 

でもその仕事は農業です。

 

人間が生きていくために必要な食べ物を作っている人達です。

 

その人たちみんながみんな自分で売り先を考えて、工夫して、営業して、契約して事務仕事もこなして、、、なんてできるとは思えないし、する必要がないと思います。

 

職人は「作る」に特化していいと思います。

 

なので、それをサポートする存在は必要不可欠です。

 

もちろん農協が無くなっても、どこか別の企業がやってくれてもいいです。

 

でも、、、

 

農業は単価が単価ですし、農家の数も減ってきているので、いろんな企業が入って、競争してうんたらかんたらという普通の企業のイメージとはちょっと違うと思います。

 

どちらにせよほぼ独占になることは目に見えてる気がするのです。

 

先に述べたように、日本では小さい農家は必要不可欠です。

 

大規模化、集約化は現実的になかなか難しい問題です。

 

農業を安定させることは、国を安定させることでもあります。

 

農業を強くすることは、国を強くすることでもあります。

 

結局食べ物がないと人は生きていけないんですから。

 

あーこの話すると長くなる。

 

かなり省略したつもりなんですけど。

 

要所要所でもっと深く掘り下げたいところがあるので、また今度書きます。