フランスの日本人農家さん〜本の紹介編〜
人生は哲学だ。そして農業も・・・
昨日ご紹介したフランスの農家さんですが、フランスで2冊目の著書を出版されました。
もちろん私も買わせていただきました!
”No do"
"農道”
野菜の声を聞く男
山下朝史
かっこいいですね。
農道とは、柔道や茶道などと同じ定義で使われています。
山下さんは、農家である以上に哲学家でもあります。
それは去年の山下さんを囲む会の時に感じました。
山下さんの言葉からは、山下さんが日々それと向き合っているんだなということがとても伝わります。
『それ』とは、「農業」または「自分自身」、または「人生」、「世界」、、、
そんな山下さんが出された本だからこそ、素敵な言葉が詰まっているだろうなと容易に想像ができました。
しかしお値段4200円。
実は帰る直前まで購入を悩みました(笑)
本は好きで結構読みますが、高くても2800円ですよねぇぇぇぇぇ(泣)
しかしこの重厚感のあるハードカバー、伝わりますでしょうか。
まさに哲学書のような風貌。
・・・これを片手に外国の大学キャンパスを闊歩したくなる。
フランス語と日本語で書かれている。
・・・洋書買ってやったぜみたいな高揚感
さらには日本では売っていないというプレミア感まで。。。
悩みに悩んだ挙句、山下さんの素敵なお言葉を享受したく、購入しました!
私は、野菜に心を寄せて栽培し、旬を捉えて収穫することで、「心の糧」を提供したいと思って土と戯れています。
従って、私の日々行っている仕事は「農道」の修行なのです。
私はそれまでの人生で農業と全く接点のない職業ばかりを経験してきています。
しかし、ふりかえってみると今の仕事に無駄だったものは一つもありません。
「すべての道はローマに通ず」という古代の格言のように、私の歩んできたすべての道が、20年目を迎えた私の農道に通じていることを実感しています。
これは私もとても同感です。
成田の農家さんも同じようなことをおっしゃっていました。
新規就農者は面白い人が多い
成田でオーガニックファーム 『百姓農園』を営む弓木野さん。
3年ほど前に、新規就農希望者と共に畑で1日お手伝いをさせていただいたことがあります。
農業始めるもんじゃないとしきりにお話されるので、皆、どこからともなく疑問が湧き上がりました。
「じゃあなぜ弓木野さんは農業を続けていらっしゃるのですか?」
対する弓木野さん。
「農業は自分にとって修行の場だから、やめようと思った事はない。」
「精神性を培うのにこれほど良い場はないんだよ」
弓木野さんは日本では珍しく「バイオダイナミック農法」を取り入れている農家さんです。
なかなかスピリチュアルな世界なので、不思議ですが、弓木野さんがやっているから面白いのです。
新規就農者は変わっていて面白い人が多いです(もちろん私も含め)が、弓木野さんは群を抜いて面白いです。
研修生募集中ですので、気になる方は是非!
とっても面白いですが、その代わりめちゃくちゃキツイです。
(いろんな意味で笑)
新しい世界へようこそ・・・
足を踏み入れた人だけが見える世界があります・・・
ふふふ
*1:農道より抜粋