農業経営塾〜オーガニックについて〜
農産物マーケティングの新たな潮流
大阪出張でブログを書けなかったので、まずは先週の経営塾のおさらいから。
農産物マーケティングの新たな潮流として、「オーガニック市場」について学んで来ました。
最初に断っておきますが、私は自分一人で農業経営をやっていた時は、オーガニック(有機)野菜を作っていました。
考え方として、オーガニック派だったのですが、冷静に考えたらなにをもってオーガニックが良いと言われているのかが全くわからなくなったので、今はオーガニックに対するこだわりは一切なく、どちらかというとアンチです。
そんな私の見解がたっぷり入っているので、オーガニック、ベジ、ヴィーガンの方が読むと不快に感じるかもしれませんので、宜しくお願いします。
しかし、私も一時期ほぼベジタリアンだった時期があるので、その思考はとってもとってもわかります。
さて、前置きはこのくらいにして、行きますよ!
今回も3000文字書いちゃいましたので心して(笑)
オーガニック
今オーガニックの市場は全世界で約10兆円あり、そのうちの5兆円がアメリカ。
約1兆円がドイツらしい。
驚くことにドイツ人の10%はベジタリアンで、そのうち1%はヴィーガンとのこと。
ヴィーガンとは動物性は一切口にしない人たちのこと。
ベジは卵とかは食べますって人たちですね。
日本は基本欧米の追随をするので、日本にこれからオーガニックの波が来るかどうか、来るとしたら農業者として何をするか、という議論をしました。
まず前提条件として、アメリカは健康保険制度が充実していませんので、民間の保険に入るしかないんです。
(日本人は「不安」な人が多いので、国の健康保険が充実していても民間の保険の加入率はすさまじいけれど)
アメリカ人はお金がないと保険に入れないので、つまり健康にお金をかけることは「投資」なのです。
だからオーガニックが流行ったという説もあるらしいけど、すっ飛ばしてるなぁと思いました。
最近アメリカの給食と日本の給食の比較の画像を見たのですが、びっくり!
アメリカの給食はチキンナゲット、フライドポテト、他茶色い何か。
・・・全部茶色!
オーガニックにすっ飛ぶ前に、バランスを考えようか?
アメリカには栄養士という職業はないのだろうか?
まぁその画像もそもそも本物かわからないけれど、ハンバーガーが文化の国ですからね。
食生活が日本よりよろしくないであろうことは容易に想像できます。
と、いう理由や、
- 動物福祉(かわいそうというアレ)
- 安全・健康(農薬、化学肥料は体に悪いというアレ)
- 環境負荷(牛のゲップが温暖化になってる、家畜の餌作るのに環境汚染をしているのでダブルで環境に悪いなどのアレ)
- 食糧供給の問題(・・・何の話か忘れた)
などがあるらしく、オーガニック市場はどんどん大きくなって来て、一部スーパーでは、入ってすぐの一番いいコーナーにオーガニックの野菜などが並んでいて、ヴィーガンコーナーもあるんだとか!!
話は変わるけど、ドイツのホテルではグルテンフリー(小麦製品不使用)やラクトフリー(乳製品不使用)などが割増料金ナシで選択できたりするらしい。
星がついてないホテルでも。
グルテンとかラクトは人によって合う合わないがあるから、アレルギー的な部類に入れていいと思う。
一概に小麦が悪いってわけでもないし、乳製品が悪いってわけではないと思う。
ってかオーガニックって本当にいいのかわかんないと私は思う。
いや、オーガニックがいいのは間違いないけど、オーガニックじゃないものがそんなに危険とは思わない。
農薬も、化学肥料も、化学調味料も。
私は一人で畑を運営していた時はオーガニックで野菜作ってたけど、オーガニックで商業的に野菜作るのは全然エコじゃないからね。
慣行農法(一般的な農業。農薬、化学肥料を使う)方がエコかもって思ったくらい。
実際環境負荷は測れるものではないけれど。
これ話すると長くなるから過去のこちらのブログをお読みいただければと思います。
oikonoukanoyome.hatenablog.com
エコかエコじゃないかは置いといたとしても、栽培者側が死んじゃうよ!
私は一人有機農業してた時は本当に大変で死にそうでした。
趣味でやるならいいかもしれないけどそれで生計立てようと思ったら本当に大変。
それに、私はオーガニックとか、エコとか、オルタナティブとかを絶対とする思考に偏っていた時期、本当に生きるのが辛かったので、オーガニックを推進する気持ちは痛いほどわかるけれど、今は完全にアンチです。
アメリカのオーガニックの流れも、完全に政治とビジネスの匂いがプンプンする。
市場操作を感じる。
みんながみんな家庭菜園して、オーガニックで野菜を作って家畜を飼えるのであれば、オーガニックを大いに謳って結構なのだが、みんな都市に住みたい癖に環境云々、安全安心健康云々を追い求めるから、おかしなことになってくるんだよね。
今回の講義で習ったBEYOND MEATなんかが良い例。
何かっていうと動物性が入ってないお肉のこと。
アメリカなどを中心に売られているらしいが、かなり美味しいらしい。
ベジなのに「肉っぽい」を求めるってどういうこと?
と既に矛盾を発見してしまいますが、
注目すべきはその内容。
かなり体に良さそうですね?
しかし栄養素をお肉と比較している表で私は気づきました。
鉄分が普通のお肉より多いのです!
(著作権とかありそうなので、資料載せられなくてすみません。
こちらのサイトから抜粋した資料だったので、英語サイトですがリンク貼っておきます。
鉄分って普通の肉でいうと血ですよね。
このBEYOND MEAT、食べると肉汁っぽいものが口に広がり、血肉っぽい味がちゃんとするとのこと。
実はこの鉄分が何で添加されているかは企業秘密で公表されていないらしい。
おーこわっ。
大豆の根から抽出したもので肉の風味付けられたりするみたいだけどこれは大豆フリーだもんね?
どちらにせよ抽出したものとかより、そのままの「血」の方が私は親近感持てるかな。
私はなんとなく普通のお肉のほうが体に良さそうと思ってしまいます。
「BEYOND」とは「〜を超える」とかそういう意味があるので、
「肉を超える」
って意味なのかな?
別に超えなくてええわ!とツッコミしたくなります。
このブログ炎上したらどうしよ笑
すみません、私一個人の意見です。
実際何が良いか、何が正しいかなんて一個もわからないと思うんです。
私は弥生時代あたりの生き方が一番理想なのですが、そうもいかないよね。
なので、そういうこだわりとか価値観は一切捨てました。
自分がいいと思ったもの、美味しいと思うものを食べるし、生き方も。
「何々が良いらしい」
「何々は危ない」
など巷には様々な情報が溢れていますが、きちんと自分の頭で考えて、自分なりの答えを出すこと。
私はおばかなので経験しないとわかりませんでしたが、経験しなくても、いろいろな意見を聞き入れる、柔軟な頭をもってすればきっと色々わかってくるでしょう。
世の中や、自分自身を客観的にみること、とても大事です。
今回の講義でも「日本人は右にならえなので、オーガニックの市場が入って来たら今よりかは伸びると思うが、行っても30%じゃないか?過半数はとらないと思う」という意見が出ました。
日本人すきですよね〜
みんながやってるから、みんなが持ってるから。
危ないよ危ないよ。
って、講義の内容に入る前にオーガニックの話でいっぱいになってしまった。
今日はここまで。
「食品小売業が農業分野に乗り出すと何が起きるか?」
というテーマの講義についても書きたかったのにたどり着けなかった。
明日。。
書きたい。書きます。書けるかな。
おやすみなさい!